王位戦
先週末の3連休に、池上会館で王位戦が開催されました。
片上大輔さんが優勝し、13年ぶりに王位に返り咲きました。おめでとうございます。
僕はメインは1-2で敗退、ラストチャンスも初戦で敗退し、ダブルスでは準優勝したものの、良い成績は残せませんでした。棋譜は残っているので、これから見直します。
会場がこれまでの文京シビックセンターから、池上会館に変わったので、少し交通の便は悪くなりました。駅からも少し歩きます。ただ、食事ができるお店は駅の周りにいくつかあったので、その点は困ることはありませんでした。
施設は文京シビックと遜色なかったですね。部屋が少し狭いと思いましたが、気にするほどではありませんでした。
決勝の解説会がなかったのは残念でした。1Fの部屋にプロジェクターがなかったとしたらしょうがないことなのですが、やはりオープンの大会なので、決勝は大型スクリーンで大勢で観戦したいですね。僕は最終日は疲れていたので早めに帰ったのですが、表彰式はどうだったんでしょう。
実行委員長の長尾はよく頑張ったと思います。もちろんその他のスタッフの方々の働きも素晴らしいものでした。ありがとうございました。
バックギャモンの大会は、そもそもが収益を目的としたイベントではないので、スタッフの方々はとても苦労されています。また、当然参加者はお客様ではないですし、運営スタッフと一緒に大会を作り上げているという一体感が共有されるといいですね。近年は全くの新規参加者が増えてきましたが、どの方もしっかりしている方が多く、ギャモン界が健全に発展しているように感じます。
王位戦に参加された方で、疑問点や改善点を見つけた方は気軽に実行委員会までメッセージを送るのがいいと思います。参加者の声によって、来年以降の大会がよりよくなると思いますし、スタッフの励みにもなります。
次の大会は、3月の大阪オープンになりそうです。また来月からは盤聖の決勝トーナメントがスタートします。どちらも優勝できるように日々の鍛錬を怠らないようにしなければ…。
名人戦
9/29,30に赤坂で名人戦がありました。
本当はこのブログでは棋譜の見直しをしようと思っていたんですが、時間が取れないまま王位戦が明日に迫っているので、感想だけ書きます。
まず、景山さん名人位獲得おめでとうございます。強いです。大舞台でトッププレイヤーと対戦する機会は少ないので、貴重な時間でした。
僕自身はというと、ポイントにまとめるとこんな感じです。
①懸案事項だった、時間の使い方は問題なかった。
②25Pのキューブアクションに対応しきれなかった。
③単純に、まだ弱かった。
①に関しては、準決勝では点数の動き方が激しかったこともあり、最後まで余裕をもってプレイできました。基本的に、時間があれば正解できると思っているので、なくなると精神的にもあせります。
時間が無くなる原因は、マッチの序盤で考えすぎるからです。対処法は模索中です。家での練習は時間無制限なので、実戦練習が足りないのかもしれません。
②は、純粋に経験が少ないので、頭で考えているロジックがうまく実際のポジションにスライドできなかった。また、普段とは大きく異なるキューブアクションをするのに勇気が出なかった場面もあった。自分を信じられないと勝てないですね。ノーダブルでエラーをもらうのは僕にとってはとてもよくないことで、決勝ではこれが何回もありました。
③はもうそのまんまですが、まだ実力不足でした。バックギャモンの技術はすべてPRに集約されます。今回はその数値が悪かった。(楽しみ方は人それぞれだと思います、念のため)王位戦、盤聖決勝トーナメント、次期名人戦でもっと強くなりたいですね。2~3点台はまだしも、4点台だと絶対にmochy,michyには勝てないですからね。
2年前に日本選手権を優勝した時に、世代交代しますと言ったものの、まだ出来ていないです。もう2回くらいブレイクスルーがくれば、交代なんですが…笑
皆さん、明日から王位戦楽しみましょう!
コントラクトブリッジ⑧
今日のIMPでのハンド。
4S by N リード:CA(4th)
ビットではWがSのデュルリをダブルして、Cを示した。
Axxxx
Jx
AKJT8
x
KQJ
KQTxx
97
xxx
CA,CxをNでラフして、HJを出したらすぐにEがAで上がって、Cxコンティニュー。
どうプレイしますか?
実際はSが4-1ブレイクなのでSKだけ勝ってからHを上から出し続けると、SでラフされたらSAでオーバーラフしてSを集めて残ったハートをとれば、S5H3D2でメイク。
Sを2回集めてしまうと、SAでオーバーラフした後にダミーに戻るエントリーがない。
U25合宿・足利オープン
既に1か月近くが経過していますが、U25合宿と足利オープンの振り返りをします。
U25合宿は今年で8回目くらいです。僕は第1回から毎年参加していますが、とうとう来年で25歳を迎えることになります。
この合宿が僕のバックギャモンに大きな影響を与えたのは間違いありません。今の若手の多くは何度もこの合宿に参加しています。これもU25基金の出資者の方々と、望月さん&景山さんの指導あってこそです。
棋譜を解析して、ポジションを検討する。このプロセスをいかに徹底できるかが、バックギャモン上達のカギです。そして、最善手を正しい原因から導くことが最終目標になります。
強くない人は、最善手を様々な、間違った理由から導くことが多いです。そのポジションに関しては正解を選べても、いくつかの要素の中から本質的なものを見つけ出さなければほかのポジションで応用できません。
来年以降、U25プロジェクトを主導してくれる若手を探しています。いくつか候補はいますが。
足利オープンは、大成功だったと思います。小澤さんの運営は見ていて全く不安感がありません。合宿でもお世話になりました。僕は元々プライズに興味のあるタイプではありませんし、ロングポイントマッチは好きではありません。なのでこの大会の方式は自分に合っていました。久しぶりに対戦する方も多く、楽しい1日でした。
来年以降も継続されれば嬉しいですね。
次は王位戦ですね。僕はその前に名人戦があるのでそれに向けて備えなければ。課題は体力と集中力、そして持ち時間のコントロールです。3度目の正直なるか。
コントラクトブリッジ⑦
本に出てきそうなハンド。
WeVul
AKQTxx
AJx
xx
Kx
x
Qxx
Ax
AQJxxxx
Bidは、こんな感じでした。上から、
1S (P) 2C (4D) 4S (P) 4N なんやかんや 7N//
リードはDKで、右からはJが降ってきた。
どうプレイしますか?
DA,CK,HA,ここからクラブを走ると、最後に
AKQT
-
-
-
x
Qx
x
-
となり、左はDを守り、右はHKを守り、どちらもSJxxxを守れず、メイク。
左のシェイプは2380でした。まあ左にHKがいて、かつ右がSJxxxだとHフィネスが正解なんだけど、確率的にはよくないプレイですね。
コントラクトブリッジ⑥
最近あった面白いハンド。どれもMP。
1.4H by S
AJT
K9xx
AJ84
Tx
Kxx
Tx
KQ7652
Bid:
1H P 3NT# P 4H//
D9のリード、A,7,T
ハートを2巡集め、パートナーからはJxが降ってくる。
ここでSQが流れてきて、これを勝つ。
さあ、どうしますか?
ディクレアラーはSQ HAQ を見せて、あとはクラブだけ。
選択肢は2つ。
1.ディクレアラーのシェイプを2524と想定し、DQをキャッシュしてからCを出す。
このディフェンスは、ディクレアラーがまだ8点しか見せていないので、CAを持っているのであれば絶対に損しない。
2.4513、かつCKと想定し、CQを出す。
実戦は1を選んだけど、その人ってダイヤを負けにいけばスペードフィネスする必要ないんだから、2が正解じゃん。
2.4H by N
KQJ
AJ643
AJ9
J6
7 A1063
K85 1072
K642 753
KQT84 932
98542
Q9
Q108
A75
Bidは割愛。
イモいD7リード。
実戦は8 K Aと進み、
HA,Hx>HQをHK勝ち。S7リターンをAで勝ち、僕はCスイッチ。
Sをラフさせれば一見落ちているが、Sラフの後、CKが続いたらAで勝ち、
SJ
HJ
DT
Sxをラフ
Sxでクラブ捨て
でメイクしている。それだけ。
3.
ノンバル2番手、
AKQJxx
xxx
xx
で1Hとオープンし、左が1S,パートナーが2Sで右はパス。
どうビットしますか?
僕は実戦で3Hとビットしたのだが、3NTのほうがよかったなぁと思った。